2025年4月頃に読んだ本

2025年4月頃に読み終えた本の感想。

「無理しない」観光

東京で暮らしているとインバウンド需要で観光業は盛り上がっているように見える。

しかし、観光業はその性質上稼ぎづらいし、正規雇用もあまり生み出すことができていない、地方よりも都市圏が恩恵を受けている等の事実がデータから明らかにされる。

自分が従事するIT業界でのソフトウェアをサービスとして提供するお商売は、在庫の概念もなく実際にユーザーに相対するのは24時間稼働し続けるサーバーである。構造上は非常に効率的である一方で、その効率性を追求し続けることに違和感を覚えることも。

観光業のみならず広くサービス業への尊敬や愛おしさを感じる背景には、その非合理性に向き合い続ける姿勢があるのだろうか、と思えてきた。

「無理しない」観光:価値と多様性の再発見

反脆弱性

ここ数年読んだ本の中で最も自分の思考や判断、行動に影響を与え続けるであろう本。

幅広いトピックに触れつつも、根底に流れる思想が一貫していて面白い。

反脆さという概念を得たことで、日々の選択や行動が変化しつつあるのを感じる。より自分に落とし込むために繰り返し読みたい。

反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

反脆弱性[下]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方

DIE WITH ZERO

この本を前提とした話を聞く機会が増えてきたので読む。

多くの人はお金を溜め込んで死ぬ、できることには賞味期限がある、資産を取り崩し始めるタイミングなど。

特に人生でやりたいことと、それらを実現する時期を計画するタイムバケットの考え方は意識していきたいと思った。27歳の夏は人生で一度しかない。

死後に子供に相続させても意味がない、与えるなら早い方が価値を最大化できるとも。その通りだと思う。自分も人生の早いタイミングで贈与されたい。親にも読んでほしいので帰省するときに実家に置いて帰るつもり。

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール